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ご挨拶

1981年、太田の地(現在とは別の場所)で居酒屋を開店しました。
当時としては珍しく、朝5時まで営業する居酒屋として、一般のお客さまはもとより、地元で飲食店経営をしているオーナーさんや従業員の方々にご贔屓にしていただいております。

太田市は工業の街という土地柄、地元のお客さまだけではなく、太田の地への出張サラリーマンの方も多く、開店当時は若かったお客さまもいつしか上司になり
今では若手の方も一緒に訪問してくださり、お店の成長を支えていただいております。

当時のエピソードとして、お店の「すいとん」をご贔屓にしてくださるお客さまが、海外赴任を経て、日本に帰国した際に真っ先に食べたくなったのが「マスターの作るすいとん」だったそうです。
そんな時にお店を経営していてよかったな、と感じる瞬間でもあります。
マスターの「お醤油を使う料理が得意」というのも、この辺の原体験から来るものです。

食材にもこだわりを持ち、鮮魚は豊洲(かつては築地)から直接買い付けてご提供しております。
マスターの遊びごころから、ワニやカンガルーの肉といった、珍しい食材を提供するなど、お酒のあてとしての話題作りにも一役買っております。

お店の経営は、人との出逢いと一緒で「一期一会」です。
お料理は美味しいのは当然のこと、いかに「2回目に繋げる」かという接客を心がけて今があります。
1997年、現在の場所に移り、当時のお客さまには、相変わらずのご贔屓をいただきながら現在に至ります。

飲食店経営も難しい時代になり、子ども達には同じ道を進まずに、これからはグローバルな人材になって欲しいと願い、違う道を勧めましたが、親の背中を見て育つうちに、いつしか同じ道を歩むことになりました。

親として少し複雑ではありますが、心の中では嬉しく思っております。
家族経営で力をあわせて、長く地元に愛される運営をして行きたいと思います。


女将 栃木育子